いつも読んで頂きありがとうございます。
暑い日が続いていますが、みなさん体調は大丈夫でしょうか。
北海道も例年になく暑いですが、この時期はいつも昆虫採集をしております。北海道は
本州より気温が低いのでミヤマクワガタが多く採れるのですが近年そのミヤマクワガタ
が減少していると思います。
ミヤマクワガタが減少しているのは何故か
ノコギリクワガタに負けている
何年か前に本郷儀人氏(当時は立命館大非常勤講師)がノコギリクワガタとミヤマクワ
ガタのオスを実験台用の餌台に置き戦わせたところ、119戦で79対40でノコギリクワガ
タが圧勝したという報告をしています。
ここでノコギリクワガタとミヤマクワガタの技について説明します。
上手投げ
大あごで相手を背中側から挟む技で、これはノコギリもミヤマも使う技です。
下手投げ
上手投げにきた相手を大あごで相手の腹側から挟む技で、これはミヤマには出来ない技
です。
ミヤマは自分の体の上からかぶさってきた相手を、大あごで挟むことが出来ないと言わ
れています。
実際に昆虫採集に行ったときに胴体が切られているミヤマクワガタがいます。これがノ
コギリクワガタにやられたのかは分かりませんが最近よくみかけます。
地球温暖化による減少
ミヤマクワガタは北方系の高山を好み、幼虫は気温が25℃を超えると死亡しる確率が高
くなり、逆にノコギリクワガタは南方系の高山を好み、気温が高くても大丈夫です。
北海道も年々気温が高くなってきており、ノコギリクワガタが住みやすい環境になって
いるのは確かだと思います。ミヤマクワガタも自分たちが生息しやすい地域に移動して
いるのかもしれません。同じ北海道でも今まで通りに採れる地域もあれば採れない地域
もあるのではないでしょうか。
この他にも自然破壊などによって生息場所が無くなっているのも考えられます。
最後に
ノコギリクワガタも良いですがミヤマクワガタも格好いいですね~~~
今回書いた内容がミヤマクワガタが減少してる原因かどうかは分かりませんが、何年か
前までは本当にミヤマクワガタばかりでノコギリクワガタが採れると息子も嬉しがって
いました。今は逆にミヤマクワガタを探すのに一生懸命です。だからと言ってもし、ク
ワガタが沢山採れたら全部持ちかえることはなく、そこから持ち帰る個体だけ選んであ
とは逃がしてあげます。乱獲も減少の理由の一つですから。
北海道では最近クマの出没が多く、今はどのに出没してもおかしくない状況です。私も
以前クマに遭遇した場所には行っていませんが、今までクマが出没していない採集場所
でも夜はやはり怖いので、いつもよりは昆虫採集の行く回数は減っています。