いつも読んで頂きありがとうございます。
昭和世代には懐かしい旧車シリーズですが、今回は私も若いころに乗っていたS13シル
ビアを紹介したいと思います。S13シルビアは1988年(昭和63年)から1993年(平成5
年)まで販売されており、昭和最後の人気モデル車とも言っていいでしょう。
若者に絶大な人気
デートカーとも言われたS13シルビア
当時、デートカーと言えば、1982年に発売されたホンダのプレリュードでしたが、S13
シルビアが発売されるとその牙城が崩れます。当時としては未来的な美しいフィルムや
曲面を多用したインテリアが人気となり、日本カー・オブ・ザ・イヤーやグッドデザイ
ン大賞も受賞。足回りには新開発のリアマルチリンクサスペンションが採用され乗り心
地も良かったと思います。
発売当初は1,800ccでしたが、1991年のマイナーチェンジ後は2,000ccに変更となり、グ
レードもJ's、Q's、そしてターボ搭載のK'sとトランプのカードを意識した構成となって
います。S13シルビアはローダウンやエアロ装着などカスタマイズして乗る若者も多
く、ホンダ・プレリュードが前輪駆動(FF)に対し、シルビアは一貫して後輪駆動(FR)とい
うことあって、後にドリフトマシンとなり走り屋の中でも人気がありました。
しかし、車体が軽いのにパワーがあったので冬はトランクに重りを積まないと、すぐに
ケツを振るので注意が必要でした。
インパネはシックでシンプルなデザインとなっており、メータの下に運転席用のエアコ
ン引出口があるのが特徴。ただ、灰皿の位置がサイドブレーキの横にあるのが不便。
S13シルビアの姉妹車180SX
180SX(ワンエイティ)はS13シルビアの日本国外輸出型の240SXがベースとなってお
り、1989年に販売が開始されています。 基本構造は全てS13シルビアと共通しています
が、ヘッドランプは角型2灯式のリトタクダブル・ヘッドライトを採用しています。こ
れは当時の北米の法規上S13シルビアのヘッドランプの高さで認証が取れなかったため
である。
S13シルビアと180SXを合体 シルエイティ
S13シルビアと180SXの基本構造が共通されているのに目を付けたのがチューニングカー
愛好家です。型番が同じなことから部品の互換性が高くパーツの流用も簡単でした。
リトタクダブル・ヘッドライトが故障すると部品代が高くつくので、これを取り外し軽
量化を図りS13シルビアのフロントを組み合わせたのがシルエイティです。
シルビアのフロントと180SXのボディを合わせたことから、双方の名を取ってこの名前
で呼ばれています。
逆に180SXのフロントとシルビアのボディを合わせたワンビアもあります。
シルエイティが誕生した当初は知る人も少なかったですが、雑誌などに紹介されたこと
や、しげの秀一の漫画の「イニシャルD」に登場したことで一気に知名度が上がり人気
車となります。
最後に
いかがでしたか。
S13シルビアを含め180SX、シルエイティは若者に人気がありましたね。
当初はノーマルでも十分人気がありましたが、走り屋仕様が多くなると公道でも峠でも
見ない日がないくらいでした。この三種は今でも人気があり、台数は少ないですが中古
車でも200万円近くで販売されています。