生コンクリートってどうやって作っているか分かりますか?
今回は簡単に説明したいと思います。
生コンクリートの製造
配合を作る
生コンクリートはセメントと水と骨材を混ぜ合わせて作りますが、その前に配合を決め
なくてはなりません。配合は生コンクリートが練り上がった時に1,000リットルになる
ように決めますが、この中には前回話をした空気量も含みます。配合は用途によって配
合が違うので何十種類から何百種類にもなる場合があります。
さて、ここで問題になるのは、工場で練る場合、kg単位で計量し製造しますが、どうや
って1,000リットルにするかです。水は1kg=1リットルですが、他の材料は違ので、kg
からリットルに直さなけれななりません。ここで材料には密度というのが決まっていま
す。
すなわち
体積=質量÷密度
質量=体積×密度
となります。
配合を決定するのに、1,000リットルから、いろいろな計算過程を経てkg単位で配合が
決まりますが、説明すると長くなるので例として決まった配合で1,000リットルあるか確
認しましょう。
この配合が1,000リットルあるか確認するのにkgをリットルに直す。
体積=質量÷密度なので、セメントは324kg÷3.14で103リットルとなります。他の材料
も同様に計算し体積を求めます。混和剤は水の一部になるので計算には含みませんが、
空気量はJISで決められている数値の中心値4.5%を体積に変換して計算します。
これで、1,000リットルあるのが確認できました。また、1,000リットルで生コンクリー
トの重さが2,291kgあることが分かります。配合によって若干の違いはありますが、大
体2,300kgと覚えていればいいと思います。
生コンクリートを製造する
生コンクリートは工場でミキサに材料を投入して練り混ぜて作ります。まず、配合を操
作盤という装置に入力して練りたい配合を呼び出します。現在はパソコンタイプが主流
となっており、カメラでミキサで生コンクリートを練っている状況も見られます。
練っている状況はこちら
最後に
いかかでしたか。
実際は練る前に補正をかけて練りますが、次回紹介することがあれば紹介したいと思い
ます。 今は操作盤も進化して誰でも操作できるようになっていますが、生コンクリート
の練上がり状況は目で確認するので、ある程度のセンスが必要です。